ドラマ「ふたりっ子」のこと
以前、CS放送で、NHKの朝ドラ「ふたりっ子」が放送された。私はこのドラマが大好きなので、以前BSで再放送されたときもVTRに録画していたが、最初のあたりは見逃していたので、初めて第1回から見ることが出来て、たいへん嬉しかった。 著者:大石 静
なぜ、このドラマがこんなに好きなのだろうと考えると、まず、このドラマには見事な対立、葛藤の構図が幾つも用意されている。芦屋の高級住宅街と大阪通天閣界隈の下町の対比が、主人公ふたりのキャラクターに反映され、将棋の世界のプロとアマ(真剣師)の対比が、香子の師匠ふたり、桂枝雀と中村嘉葎雄のライバル関係に映し出されている等々。また、このドラマにはサブプロットにも圧巻の見せ場がある。オーロラ輝子と父親段田安則の駆け落ちのくだりなどは、ドラマの主筋そっちのけにして当時話題になったものだ。
それに、私は桂枝雀さんが大好きだった。高座に一度、行ったことがあるきりで、二回目となるチケットを手にして会場に行ってみると、師匠は病中で高座はキャンセルされており、以来再びその人を見ることは出来なくなってしまった。
「ふたりっ子」の魅力は、まだ語り尽くせないほどあるが、ドラマを再度見ていると、多様な感情を織り交ぜ当時の自分が彷彿とされてくるのがまた、ひとしお懐かしい。
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